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安
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やすら
ふりがな文庫
“
安
(
やすら
)” の例文
赤裸々
(
せきらゝ
)
に、
眞面目
(
まじめ
)
に、
謙遜
(
けんそん
)
に
悔
(
く
)
ゐることの、
悲痛
(
ひつう
)
な
悲
(
かな
)
しみと、しかしながらまた
不思議
(
ふしぎ
)
な
安
(
やすら
)
かさとをも
併
(
あは
)
せて
經驗
(
けいけん
)
した。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
就中
(
なかんずく
)
琵琶
(
びわ
)
に
堪能
(
たんのう
)
で、娘に手をひかれながら、宿屋々々に請ぜられて、
安
(
やすら
)
かに、
親娘
(
おやこ
)
を過ごすようになった。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
室香はお吉に
逢
(
あ
)
いてより三日目、
我子
(
わがこ
)
を
委
(
ゆだ
)
ぬる
処
(
ところ
)
を得て気も休まり、
爰
(
ここ
)
ぞ天の恵み、臨終
正念
(
しょうねん
)
たがわず、
安
(
やすら
)
かなる大往生、
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
は
嬌喉
(
きょうこう
)
に
粋
(
すい
)
の
果
(
はて
)
を送り
三重
(
さんじゅう
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
壜
(
びん
)
を
持
(
も
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
立
(
た
)
つて
室
(
へや
)
の
四隅
(
よすみ
)
へ
行
(
い
)
つて、そこに一二滴づゝ
振
(
ふ
)
りかけた。
斯様
(
かやう
)
に
打
(
う
)
ち
興
(
きよう
)
じた
後
(
あと
)
、
白地
(
しろぢ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
に
着換
(
きか
)
えて、
新
(
あた
)
らしい小
掻巻
(
かいまき
)
の
下
(
した
)
に
安
(
やすら
)
かな
手足
(
てあし
)
を
横
(
よこ
)
たへた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
壜を持ったまま、立って室の四隅へ行って、そこに一二滴ずつ振りかけた。
斯様
(
かよう
)
に打ち興じた後、白地の
浴衣
(
ゆかた
)
に着換えて、新らしい
小掻巻
(
こかいまき
)
の下に
安
(
やすら
)
かな手足を横たえた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“安”の意味
《名詞》
(アン)安らかなこと。
(出典:Wiktionary)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“安”を含む語句
安息
安楽椅子
安価
平安
安房
安居
安易
安静
安堵
心安
安楽
心安立
安値
安曇
安穩
安西
安定
安平
安心
安穏
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