トップ
>
踣
>
の
ふりがな文庫
“
踣
(
の
)” の例文
突臥
(
つっぷ
)
したんだの、
俯向
(
うつむ
)
いたんだの、壁で頭を冷してるのもあれば、
煙管
(
きせる
)
で額へ
突支棒
(
つっかいぼう
)
をして、畳へ
踣
(
の
)
めったようなのもある。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、秋三の冷たい微笑を思い出すと身体が
竦
(
すく
)
んで固まった。彼は秋三に追いついて力限り打ち
踣
(
の
)
めしてしまいたかった。恋人との婚姻もこのまま永久に引き延ばしていたかった。
南北
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
文壇への更生を
謀
(
はか
)
ろうとして心血を
灑
(
そそ
)
いでいたもので、その衷情を訴えられてみると、庸三も一概に見切りをつける気にはなれず、打ち
踣
(
の
)
めされながらもまた起きあがろうと
悶踠
(
もが
)
いている彼女に
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ボーン、ボーン、ボーン、あれ、それそれ転ぶわ、
踣
(
の
)
めるわ、
這
(
は
)
うわ。とまったか、たかったか。誰じゃ、名告れ、名告らぬか、名告れ。……ボーン
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その時、夜あけ頃まで、堀の上をうろついて、いつ
家
(
うち
)
へ帰ったか、草へもぐったのか、
蒲団
(
ふとん
)
を
引被
(
ひきかぶ
)
ったのか分らない。
打
(
ぶ
)
ち
踣
(
の
)
めされたようになって寝た耳へ
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
踣
部首:⾜
15画
“踣”を含む語句
前踣
打踣
撃踣
踏踣
踣込