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塔
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たふ
ふりがな文庫
“
塔
(
たふ
)” の例文
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
には
鳩
(
はと
)
が
群
(
む
)
れ
居
(
ゐ
)
、
群
(
む
)
れ
遊
(
あそ
)
ぶさうである。
尚
(
な
)
ほ
聞
(
き
)
く。
花屋敷
(
はなやしき
)
の
火
(
ひ
)
をのがれた
象
(
ざう
)
は
此
(
こ
)
の
塔
(
たふ
)
の
下
(
した
)
に
生
(
い
)
きた。
象
(
ざう
)
は
寶塔
(
はうたふ
)
を
背
(
せ
)
にして
白
(
しろ
)
い。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ヂュリ おゝ、パリスどのと
祝言
(
しうげん
)
をせう
程
(
ほど
)
なら、あの
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
から
飛
(
と
)
んで
見
(
み
)
い、
山賊
(
やまだち
)
の
跳梁
(
はびこ
)
る
夜道
(
よみち
)
を
行
(
ゆ
)
け、
蛇
(
へび
)
の
棲
(
す
)
む
叢
(
くさむら
)
に
身
(
み
)
を
潛
(
ひそ
)
めいとも
言
(
い
)
はッしゃれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
既
(
すで
)
に
塔
(
たふ
)
の
建立
(
けんりつ
)
も
終
(
をは
)
つたので、
最早
(
もはや
)
歸途
(
きと
)
に
向
(
むか
)
ふ
一方
(
いつぽう
)
である。
往復
(
わうふく
)
五日
(
いつか
)
の
豫定
(
よてい
)
が、
其
(
その
)
二日目
(
ふつかめ
)
には
首尾
(
しゆび
)
よく
歸終
(
きろ
)
に
就
(
つ
)
くやうになつたのは、
非常
(
ひじやう
)
な
幸運
(
こううん
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
取繕
(
とりつくろ
)
ひ申にぞ次右衞門三五郎口を
揃
(
そろ
)
へて然らば其
石塔
(
せきたふ
)
へ
參詣
(
さんけい
)
致し度
貴僧
(
きそう
)
には先へ歸られ其
用意
(
ようい
)
をなし置給へと云に祐然
畏
(
かしこ
)
まり候と急ぎ立歸りて
無縁
(
むえん
)
の五
輪
(
りん
)
の
塔
(
たふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
日本
(
にほん
)
に
往時
(
わうじ
)
高層建築
(
かうそうけんちく
)
はおほくなかつた。たゞ
塔
(
たふ
)
には十三
重
(
ぢう
)
まであり、
城堡
(
ぜうほう
)
には七
重
(
ぢう
)
の
天守閣
(
てんしゆかく
)
まであり、
宮室
(
きうしつ
)
には三
層閣
(
さうかく
)
の
例
(
れい
)
があるが、一
般
(
ぱん
)
には
單層
(
たんそう
)
を
標準
(
へうじゆん
)
とする。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
他人
(
ひと
)
に
資本
(
もとで
)
を
借
(
か
)
りてやるやうな事では
仕方
(
しかた
)
がない、
何
(
なん
)
でも自分で苦しんで
蟻
(
あり
)
が
塔
(
たふ
)
を
積
(
つ
)
むやうにボツ/\
身代
(
しんだい
)
をこしらへたのでなくては、大きな
身代
(
しんだい
)
になれるものではないから
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ニコライ堂のやうな高い/\
塔
(
たふ
)
の屋根に登ツて
躍
(
をど
)
ツたり跳たりしてゐる。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
こゝは此度新に建てし長方形の
仮屋
(
かりや
)
にて二列にテーブルを据ゑ、菓子の
塔
(
たふ
)
柿林檎の山、小豚の
丸煮
(
まるに
)
、魚、鳥の丸煮など、かず/\の珍味を並べ、テーブルの向ふには給仕ありて、客の為に皿を渡し
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
塔
(
たふ
)
の沢のいかもの店に
女唐
(
めたう
)
停
(
た
)
ちその
向
(
むか
)
つ
峰
(
を
)
の
桜花
(
はな
)
盛りなり
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
しづかなる午後の
砂漠
(
さばく
)
にたち見えし
三角
(
さんかく
)
の
塔
(
たふ
)
あはれ色なし
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「谷中の長海寺で——立派な
塔
(
たふ
)
がありますよ」
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日
(
ひ
)
は
今
(
いま
)
終
(
つひ
)
の
目
(
め
)
移
(
うつ
)
しを
九輪
(
くりん
)
の
塔
(
たふ
)
に
見
(
み
)
はるけて
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
五
重
(
ぢゆう
)
の
塔
(
たふ
)
に
巣
(
す
)
をかけた
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
御寺
(
みてら
)
の
塔
(
たふ
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
館
(
やかた
)
の
屋根
(
やね
)
に
渦
(
うづま
)
いてかゝりますと、
晝間
(
ひるま
)
の
寢床
(
ねどこ
)
——
仙人
(
せんにん
)
は
夜
(
よる
)
はいつでも
一睡
(
いつすゐ
)
もしないのです、
夜分
(
やぶん
)
は
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
に
上
(
あが
)
つて、
月
(
つき
)
に
跪
(
ひざまづ
)
き、
星
(
ほし
)
を
拜
(
をが
)
んで
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
塔
(
たう
)
は
高
(
たか
)
さ三
尺
(
じやく
)
五
寸
(
すん
)
、
三尖方形
(
さんせんほうけい
)
の
大理石
(
だいりせき
)
で、
其
(
その
)
滑
(
なめらか
)
なる
表面
(
ひやうめん
)
には「
大日本帝國新領地朝日島
(
だいにつぽんていこくしんりようちあさひとう
)
」なる十一
字
(
じ
)
が
深
(
ふか
)
く
刻
(
きざ
)
まれて、
塔
(
たふ
)
の
裏面
(
うら
)
には、
發見
(
はつけん
)
の
時日
(
じじつ
)
と、
發見者
(
はつけんしや
)
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
名
(
な
)
とが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
遁
(
のが
)
るゝこそ
優
(
まし
)
ならめ
然
(
さり
)
ながら如何なる因果の報いにや我
幼少
(
えうせう
)
にて父に
後
(
おく
)
れ
艱難辛苦
(
かんなんしんく
)
の其中に又母をも
亡
(
うしな
)
ひしかど兩親の
遺言
(
ゆゐごん
)
を大事に守り江戸にて五ヶ年の千
辛
(
しん
)
萬苦
(
ばんく
)
も水の
泡
(
あわ
)
蟻
(
あり
)
の
塔
(
たふ
)
を
組
(
くみ
)
鶴
(
つる
)
の
粟
(
あは
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或一年
(
あるひとゝせ
)
春
(
はる
)
の
末
(
すゑ
)
つ
方
(
かた
)
遠乗
(
とほのり
)
かた/″\
白岩
(
しらいは
)
の
塔
(
たふ
)
を
見物
(
けんぶつ
)
に、
割籠
(
わりご
)
吸筒
(
すゐづゝ
)
取持
(
とりも
)
たせ。——で、
民情視察
(
みんじやうしさつ
)
、
巡見
(
じゆんけん
)
でないのが
先
(
ま
)
づ
嬉
(
うれ
)
しい。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
紀念塔
(
きねんたふ
)
の
建立
(
けんりつ
)
は
終
(
をは
)
つて、
吾等
(
われら
)
は五六
歩
(
ぽ
)
退
(
しりぞ
)
いて
眺
(
なが
)
めると、
麗
(
うる
)
はしき
大理石
(
だいりせき
)
の
塔
(
たふ
)
の
表面
(
ひやうめん
)
には、
鮮明
(
あざやか
)
に『
大日本帝國新領地朝日島
(
だいにつぽんていこくしんりようちあさひたう
)
』。あゝ
之
(
こ
)
れで
安心
(
あんしん
)
々々、
一同
(
いちどう
)
は
帽
(
ぼう
)
を
脱
(
だつ
)
して
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
萬歳
(
ばんざい
)
を
三呼
(
さんこ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
供
(
とも
)
二人三人
召連
(
めしつ
)
れ
春風
(
はるかぜ
)
と
言
(
い
)
ふ
遠
(
とほ
)
がけの
馬
(
うま
)
に
乗
(
の
)
り、
塔
(
たふ
)
のあたりに
至
(
いた
)
り、
岩窟堂
(
がんくつだう
)
の
虚空蔵
(
こくうざう
)
にて
酒
(
さけ
)
をのむ——とある。
古武士
(
こぶし
)
が
野
(
の
)
がけの
風情
(
ふぜい
)
も
興
(
きよう
)
あり。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天利
(
てんり
)
にて、
晝食
(
ちうじき
)
、
此
(
こ
)
の
料理屋
(
れうりや
)
の
角
(
かど
)
にて
小杉天外氏
(
こすぎてんぐわいし
)
に
逢
(
あ
)
ふ。それより
函嶺
(
はこね
)
に
赴
(
おもむ
)
く
途中
(
とちう
)
、
電鐵
(
でんてつ
)
の
線路
(
せんろ
)
に
踏
(
ふ
)
み
迷
(
まよ
)
ひ
危
(
あぶな
)
い
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
ることなどあり、
午後四時半
(
ごごよじはん
)
塔
(
たふ
)
の
澤
(
さは
)
着
(
ちやく
)
。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
可
(
よ
)
し、と
言
(
い
)
はれて、
目
(
め
)
を
開
(
あ
)
けますと、
地
(
ち
)
の
底
(
そこ
)
の
穴
(
あな
)
の
裡
(
うち
)
ではなかつたのです。すつくり
手
(
て
)
を
立
(
た
)
てたやうな
高
(
たか
)
い
峰
(
みね
)
の、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
にもう
一
(
ひと
)
つ
塔
(
たふ
)
を
築
(
つ
)
きました
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
に
居
(
を
)
りました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
淺草寺
(
あさくさでら
)
の
觀世音
(
くわんぜおん
)
は
八方
(
はつぱう
)
の
火
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
に、
幾十萬
(
いくじふまん
)
の
生命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けて、
秋
(
あき
)
の
樹立
(
こだち
)
もみどりにして、
仁王門
(
にわうもん
)
、
五重
(
ごぢう
)
の
塔
(
たふ
)
とともに、
柳
(
やなぎ
)
もしだれて、
露
(
つゆ
)
のしたゝるばかり
嚴
(
おごそか
)
に
氣高
(
けだか
)
く
燒殘
(
やけのこ
)
つた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“塔”の解説
塔(とう)は、接地面積に比較して著しく高い構造物のことである。
(出典:Wikipedia)
塔
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“塔”を含む語句
尖塔
金字塔
塔頭
高塔
武塔
卒塔婆
塔婆
石塔
卵塔場
堂塔
白塔
五重塔
塔中
無縫塔
大塔
卵塔
塔上
層塔
円頂塔
倫敦塔
...