“塔中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たっちゅう50.0%
たつちう25.0%
とうちゅう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
在英中土宜法竜僧正から『曼荼羅私鈔』を受け読みかじると、塔中たっちゅう三十七尊を記せる内、阿閦あしゅく、宝生、無量寿、不空成就ふくうじょうじゅの四仏がまんの四菩薩を流出して大日如来を供養し(内四供養うちのしくよう
もとから好きなところだつたが、先年、大徳寺塔中たつちう聚光院に一夜を御厄介になつてから、樹々にわたる風を、齒にしみるやうに思ひ出す土地だ。
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
いや、蝙蝠にかぎることはない、なんでも動物霊気れいき感応かんのうを必要とするのだから、ねずみでもねこでもいいが、いまこの塔中とうちゅうには蝙蝠よりいないのだから、ぜひそれへ指でもふれたいのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)