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塔上
読み方 | 割合 |
とうじょう | 75.0% |
たふじやう | 25.0% |
炎々と燃えあがった
塔上の聖火に、おなじく塔上の聖火に立った七人の
喇叭手が、
厳かに
吹奏する
嚠喨たる喇叭の音、その
余韻も未だ消えない中、
荘重に聖歌を合唱し始めた
塔上の二勇士、
塔下の三軍が、あれよと、おどろきさけんだ時には、
万事休す、
蛾次郎、
呂宋兵衛、ふたりを乗せた
大鷲の影はまっしぐらに、
三国山脈の
雲井はるかに消えていく。
艇の
上部艇首の
方に
位して、
一個の
橢圓形の
觀外塔が
設けられて、
塔上には、
一本の
信號檣の
他には
何物も
無く、
其一端には
自動開閉の
鐵扉が
設けられて、
艇の
將に
海底に
沈まんとするや