“霊気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいき80.0%
ニューマ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな話を聞きながら、私はしばらく手の上にある一顆いっかつゆの玉に見入った。そして自分の手のひらの中に、この山間の霊気れいきと日光とがり固まった気がした。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たとえば、一片いっぺんの鉄がコイルの中を通ると磁石になるといったことがらも、その一つです。ほんとに、これはどういうわけでしょうか? 霊気れいきが、それに働きかけるのです。
ところで、二世紀アリウス神学派の豪僧フィリレイウスは、こういう談法論を述べている。霊気ニューマ(呼吸の義)は呼気とともに体外に脱出するものなれば、その空虚を打て——と。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)