“れいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷気32.0%
霊気16.0%
厲鬼12.0%
霊亀12.0%
冷氣4.0%
冷譏4.0%
厲気4.0%
癘気4.0%
霊奇4.0%
麗姫4.0%
麗輝4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何となく心臓の動悸どうき不整ふせいだな、と思いながらも、肌にひろがる午前の冷気れいきに追われて、ザブンと一思いに身を沈めた。熱過あつすぎる位の湯加減である。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たとえば、一片いっぺんの鉄がコイルの中を通ると磁石になるといったことがらも、その一つです。ほんとに、これはどういうわけでしょうか? 霊気れいきが、それに働きかけるのです。
しかるにこれについて鄭玄の礼記註疏に、この月は墳墓に四司の気があり、厲鬼れいきとなり強陰に随い出て人を害するので、土牛を作って牽止けんしさせるのであると論じている。
「大して古いという程でもないが、今よりザッと一千年前の霊亀れいき年間から、この武蔵野にお住居すまいなされておる」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冷氣れいきのやうに彼女かのぢよからだひたしてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
「あなたはそう思います。けれどもあなたはそうしません」といったショウの冷譏れいきの前に私の幼稚を赤面するほかはない。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
『襄元新語』に曰く、正朝に、県官、羊を殺してその頭を門に懸け、また鶏を磔してこれにう。俗説以て厲気れいきようすとす。元以て河南の伏君に問う、伏君曰く、これ土気上升じょうしょうし、草木萌動ぼうどうす。
庶人念ずれば、疾疫しつえき癘気れいき、家中に入らず。わくを断ち、しょうること、之に過ぎたるはなし。よろしく、天下諸国につげ、男女老少を論ずることなく、口にしずかに、般若波羅蜜多を念誦すべし
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
君の方ではこしらえとおせるかも知れないが、僕の方や窯業ようぎょうの方の、火の芸術にたずさわるものは、おのずと、芸術は出来るものであると信じがちだ。火のはたらきは神秘しんぴ霊奇れいきだ。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
むかしそう武帝ぶていむすめ壽陽じゆやう麗姫れいき庭園ていゑんするときうめはなりて一片ひとひらかんばせかゝる。おもかげまたたぐふべきものなかりしより、當時たうじ宮女きうぢよみなあらそつて輕粉けいふんもつかほ白梅しらうめはなゑがく、しようして梅花粧ばいくわしやうふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
花世の寒いほど麗輝れいきかんばせは、ようやく、驚きからホホ笑ましげになごんで——
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)