“遠智”の読み方と例文
読み方割合
おち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母は例の倉田山ノ石川麻呂のむすめ遠智おちいらつめで、ここにも蘇我の血は濃くながれてゐるわけだつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
遠智おちの岡ノ上に新たにおこされたミササギに、宝ノ太后おおきさきと、間人はしひと先后さきのきさきと大田ノ皇女ひめみこと、——この親子三代のなきがらを合はせ葬つた日は、夜来の雪が日ねもす野山をこめて降りしきり
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
蘇我氏の出である遠智おちいらつめの腹にまうけられた第一王子は唖で、九年ほど前に夭折してゐたし、志賀、川島の両王子は、これまたそれぞれたかからぬ腹に生まれたといふ点はともかくとして
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)