“おいね”の漢字の書き方と例文
語句割合
大兄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとになつて思へば、その貴公子がすなはち執政の太子・中ノ大兄おいねであつた。そのころ都は難波の長柄ながらにあつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
相かはらずの太子・中ノ大兄おいねとして、かつて母后の住まはれたのちノ飛鳥ノ岡本の故宮ふるみやで済ましてをられる。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
そこが好みに合つたものかどうか、姉は四年ほど前に、執政の太子みこ・中ノ大兄おいねの妃に迎へられた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
中ノ大兄おいねに娘時代の清らかな愛をささげつくし、人の母になつてからは律気な鎌足の内室として、べつに満足なのでも不満なのでもない、そんな分別すら心にうかばぬほどに自足した明け暮れを
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)