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わかもの
ふりがな文庫
“
若者
(
わかもの
)” の例文
おじいさんは、
眼鏡
(
めがね
)
をかけて、はさみをチョキチョキと
鳴
(
な
)
らしながら、くしをもって、
若者
(
わかもの
)
の
頭髪
(
かみ
)
にくし
目
(
め
)
を
入
(
い
)
れてみて
驚
(
おどろ
)
きました。
てかてか頭の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
近所
(
きんじょ
)
で
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
の
代
(
か
)
わりに、
手綱
(
たづな
)
とくつわを
買
(
か
)
って
馬
(
うま
)
につけますと、さっそくそれに
乗
(
の
)
って、またずんずん
歩
(
ある
)
いて行きました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
若者
(
わかもの
)
は
快
(
こころよ
)
く
引
(
ひ
)
き
受
(
う
)
け、
直
(
ただ
)
ちにその
準備
(
したく
)
にかかりました。
尤
(
もっと
)
も
準備
(
したく
)
と
言
(
い
)
っても
別
(
べつ
)
にそううるさい
手続
(
てつづき
)
のあるのでも
何
(
なん
)
でもございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それをきいて、ほかのものたちも
若者
(
わかもの
)
のあとにしたがいました。若者は
敵
(
てき
)
のなかにとびこんで、さんざんに敵をやっつけました。
三枚のヘビの葉
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「もし
仙人
(
せんにん
)
がわたしをおしどりにしてこの
泉
(
いずみ
)
の上にはなったならばお前はどうするつもりか。」と
若者
(
わかもの
)
は池の
面
(
おもて
)
から
眼
(
め
)
をはなさないでいった。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
羊よりは、わかい
牝牛
(
めうし
)
を
好
(
この
)
むというのは初耳で、
私
(
わたし
)
は話をそこへ向けると、
若者
(
わかもの
)
は、先年、ロボが牝牛をとり殺したという実見談をはじめた。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
若者
(
わかもの
)
も
思
(
おも
)
はず
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
はしました。
見
(
み
)
るが
中
(
うち
)
に
日
(
ひ
)
は
波間
(
なみま
)
を
離
(
はな
)
れ、
大空
(
おほぞら
)
も
海原
(
うなばら
)
も
妙
(
たへ
)
なる
光
(
ひかり
)
に
滿
(
み
)
ち、
老人
(
らうじん
)
と
若者
(
わかもの
)
は
恍惚
(
くわうこつ
)
として
此景色
(
このけしき
)
に
打
(
うた
)
れて
居
(
ゐ
)
ました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
勘次
(
かんじ
)
が
什麽
(
どんな
)
に
八釜敷
(
やかましく
)
おつぎを
抑
(
おさ
)
へてもおつぎがそれで
制
(
せい
)
せられても、
勘次
(
かんじ
)
は
村
(
むら
)
の
若者
(
わかもの
)
がおつぎに
想
(
おもひ
)
を
懸
(
か
)
けることに
掣肘
(
せいちう
)
を
加
(
くは
)
へる
些
(
さ
)
の
力
(
ちから
)
をも
有
(
いう
)
して
居
(
を
)
らぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そればかりでなく、鬼を退治してみんなの前でいばってやりたいという力
自慢
(
じまん
)
、
度胸自慢
(
どきょうじまん
)
の
若者
(
わかもの
)
も大ぜいいた。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
無垢
(
むく
)
な
若者
(
わかもの
)
の
前
(
まへ
)
に
洪水
(
おほみづ
)
のやうに
展
(
ひら
)
ける
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は、どんなに
甘
(
あま
)
い
多
(
おほ
)
くの
誘惑
(
いうわく
)
や、
美
(
うつく
)
しい
蠱惑
(
こわく
)
に
充
(
み
)
ちて
押
(
お
)
し
寄
(
よ
)
せることだらう!
外
(
そ
)
れるな、
濁
(
にご
)
るな、
踏
(
ふ
)
み
迷
(
まよ
)
ふなと
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
また
或
(
ある
)
若者
(
わかもの
)
が
来
(
き
)
てどう
云
(
い
)
う
風
(
ふう
)
に
生活
(
せいかつ
)
をしたらいいかと
相談
(
そうだん
)
を
掛
(
か
)
けられる、と、
他人
(
たにん
)
はまず一
番
(
ばん
)
考
(
かんが
)
える
所
(
ところ
)
であろうが、
貴方
(
あなた
)
にはその
答
(
こたえ
)
はもうちゃんと
出来
(
でき
)
ている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そうです、このしゅんかんに、小人の
魔法
(
まほう
)
がとけて、ニールスはりっぱな
若者
(
わかもの
)
になっていたのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
物思
(
ものおも
)
ひ
顏
(
がほ
)
の
若者
(
わかもの
)
が
襟
(
えり
)
のあたり
冷
(
ひ
)
いやりとしてハツと
振拂
(
ふりはら
)
へば
半面
(
はんめん
)
を
射
(
ゐ
)
る
瓦斯燈
(
がすとう
)
の
光
(
ひかり
)
蒼白
(
あをじろ
)
し
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
カピ長 まゝ、
堪忍
(
かんにん
)
して、
放任
(
うちす
)
てゝおきゃれ、
立派
(
りっぱ
)
な
紳士
(
しんし
)
らしう
立振舞
(
たちふるま
)
うてをる
上
(
うへ
)
に、
實
(
じつ
)
を
言
(
い
)
へば、
日頃
(
ひごろ
)
ヹローナが、
徳
(
とく
)
もあり
行状
(
ぎゃうじゃう
)
もよい
若者
(
わかもの
)
と
自慢
(
じまん
)
の
種
(
たね
)
にしてゐるロミオぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そこへまた夜のあけるのをまちかねた
下宿
(
げしゅく
)
のおやじが、くっ
強
(
きょう
)
な
若者
(
わかもの
)
を二人もつれて
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
切齒
(
はがみ
)
する
若者
(
わかもの
)
もあるといふ
騷
(
さは
)
ぎ、
誰
(
たれ
)
いふとなく『
日本人
(
につぽんじん
)
は
鐵
(
てつ
)
の一
種
(
しゆ
)
である、
如何
(
いかん
)
となれば
黒
(
くろ
)
く
且
(
か
)
つ
堅固
(
けんご
)
なる
故
(
ゆゑ
)
に。』などゝ
不思議
(
ふしぎ
)
なる
賞讃
(
しようさん
)
をすら
博
(
はく
)
して、一
時
(
じ
)
は
私
(
わたくし
)
の
鼻
(
はな
)
も
餘程
(
よほど
)
高
(
たか
)
かつたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
雪中の
死骸
(
しがい
)
なれば
生
(
いけ
)
るがごとく、
見知
(
みしり
)
たる者ありて
夫婦
(
ふうふ
)
なることをしり、
我児
(
わがこ
)
をいたはりて袖をおほひ夫婦手をはなさずして
死
(
しゝ
)
たる心のうちおもひやられて、さすがの
若者
(
わかもの
)
らも
泪
(
なみだ
)
をおとし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
またひとりは
朱柄
(
あかえ
)
九
尺
(
しゃく
)
の
槍
(
やり
)
をかかえて、
射
(
い
)
るがごとき眼をもった
若者
(
わかもの
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
満州よりここに来れる
若者
(
わかもの
)
は叫びて泣くも
卓
(
たく
)
にすがりて
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
壁に
凭
(
よ
)
りたる
素裸
(
すはだか
)
の
若者
(
わかもの
)
ひとり
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
怪
(
け
)
しく
光
(
ひか
)
りし
若者
(
わかもの
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「そんなに、お
礼
(
れい
)
をいわれると
困
(
こま
)
ります。
私
(
わたし
)
は、
良心
(
りょうしん
)
が、
不正
(
ふせい
)
を
許
(
ゆる
)
さないために、
戦
(
たたか
)
いましたばかりです。」と、
若者
(
わかもの
)
は
答
(
こた
)
えました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むかし、
大和国
(
やまとのくに
)
に
貧乏
(
びんぼう
)
な
若者
(
わかもの
)
がありました。
一人
(
ひとり
)
ぼっちで、ふた
親
(
おや
)
も
妻
(
つま
)
も
子供
(
こども
)
もない上に、
使
(
つか
)
ってくれる
主人
(
しゅじん
)
もまだありませんでした。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ところが、
死人
(
しにん
)
は耳がきこえません。うんともすんともいわず、ぼろ着物はもえほうだいです。
若者
(
わかもの
)
はぷんぷん
腹
(
はら
)
をたてて、いいました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
すると
男
(
おとこ
)
も
至
(
いた
)
って
志繰
(
こころ
)
の
確
(
たし
)
かな、
優
(
やさ
)
さしい
若者
(
わかもの
)
で、
他
(
ほか
)
の
女
(
おんな
)
などには
目
(
め
)
もくれず、
堅
(
かた
)
い
堅
(
かた
)
い
決心
(
けっしん
)
をして
居
(
い
)
ることがよく
判
(
わか
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
老人
(
らうじん
)
の
名
(
な
)
は
大島仁藏
(
おほしまじんざう
)
、
若者
(
わかもの
)
の
名
(
な
)
は
池上權藏
(
いけがみごんざう
)
であるといふことを
言
(
い
)
へば、
諸君
(
しよくん
)
は、
既
(
すで
)
に
大概
(
たいがい
)
の
想像
(
さうざう
)
はつくだらうと
思
(
おも
)
ひます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「それではあなたはその不純な心をのぞきたいと思われるのじゃな。」ときき終わって老人はたずねた。そして
若者
(
わかもの
)
のうなずいたのをみて語をついでいった。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
デミトリチの
顔付
(
かおつき
)
、
眼色
(
めいろ
)
などを
酷
(
ひど
)
く
気
(
き
)
に
入
(
い
)
って、どうかしてこの
若者
(
わかもの
)
を
手懐
(
てなず
)
けて、
落着
(
おちつ
)
かせようと
思
(
おも
)
うたので、その
寐台
(
ねだい
)
の
上
(
うえ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
し、ちょっと
考
(
かんが
)
えて、さて
言出
(
いいだ
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
若者
(
わかもの
)
のほうは、
袋
(
ふくろ
)
の中からパンとチーズをとりだして、たべはじめました。そして、ほとんどひとことも言わずに、じっと、しんぼうして、年よりの話を聞いていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それと
同時
(
どうじ
)
に
若者
(
わかもの
)
の
爲
(
ため
)
には
彼
(
かれ
)
は
蝮蛇
(
まむし
)
の
毒牙
(
どくが
)
の
如
(
ごと
)
きものでなければ
成
(
な
)
らぬ。
其
(
そ
)
れでありながら
些
(
さ
)
の
威嚴
(
ゐげん
)
も
勢力
(
せいりよく
)
もない
彼
(
かれ
)
は
凡
(
すべ
)
ての
若者
(
わかもの
)
から
彼
(
かれ
)
を
苛立
(
いらだ
)
たしめる
惡戯
(
いたづら
)
を
以
(
もつ
)
て
報
(
むく
)
いられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「そのうちに村の
若者
(
わかもの
)
がやって来る。落ちついて待っていろ。」と言った。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
今
(
いま
)
三
年
(
ねん
)
の
後
(
のち
)
に
見
(
み
)
たしと
廓
(
くるわ
)
がへりの
若者
(
わかもの
)
は
申
(
まをし
)
き、
大黒屋
(
だいこくや
)
の
美登利
(
みどり
)
とて
生國
(
せいこく
)
は
紀州
(
きしう
)
、
言葉
(
ことば
)
のいさゝか
訛
(
なま
)
れるも
可愛
(
かわゆ
)
く、
第
(
だい
)
一は
切
(
き
)
れ
離
(
はな
)
れよき
氣象
(
きしやう
)
を
喜
(
よろこ
)
ばぬ
人
(
ひと
)
なし、
子供
(
こども
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
銀貨
(
ぎんくわ
)
入
(
い
)
れの
重
(
おも
)
きも
道理
(
だうり
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「まったくです。」と、
若者
(
わかもの
)
は話に油が乗って
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
顏
(
かほ
)
蒼白
(
あをじろ
)
き
若者
(
わかもの
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
おそらく、
二人
(
ふたり
)
の
若者
(
わかもの
)
は、その
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
いたであろうけれど、
自分
(
じぶん
)
の
意地悪
(
いじわる
)
さを
心
(
こころ
)
に
恥
(
は
)
じたのか、こちらを
見
(
み
)
ずにいってしまいました。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
活玉依姫
(
いくたまよりひめ
)
の
所
(
ところ
)
へ、ふとしたことから、
毎晩
(
まいばん
)
のように、
大
(
たい
)
そう
気高
(
けだか
)
いりっぱな
若者
(
わかもの
)
が、いつどこから
来
(
く
)
るともなくたずねて
来
(
き
)
ました。
三輪の麻糸
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
王さまは、
若者
(
わかもの
)
が
床
(
ゆか
)
の上にねているのを見ますと、おばけのために
殺
(
ころ
)
されてしまったのだろうと思いました。それで、王さまは
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
相手
(
あいて
)
なしに
妊娠
(
にんしん
)
しないことはよく
判
(
わか
)
って
居
(
お
)
りますので、
不取敢
(
とりあえず
)
私
(
わたくし
)
は
念力
(
ねんりき
)
をこめて、あの
若者
(
わかもの
)
を
三崎
(
みさき
)
の
方
(
ほう
)
へ
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せることに
致
(
いた
)
しました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
老人
(
らうじん
)
は
若者
(
わかもの
)
の
自殺
(
じさつ
)
の
覺悟
(
かくご
)
を
最初
(
さいしよ
)
から
見
(
み
)
て
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
たのですけれども
最後
(
さいご
)
まで
直接
(
ちよくせつ
)
にさうとは
一言
(
いちごん
)
も
言
(
い
)
ひませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
院長
(
いんちょう
)
は
終
(
おわり
)
の
問
(
とい
)
には
赤面
(
せきめん
)
して。『いや、あれは
病人
(
びょうにん
)
です、しかし
面白
(
おもしろ
)
い
若者
(
わかもの
)
で。』と
答
(
こた
)
えた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
彼
(
かれ
)
は一
度
(
ど
)
でもおつぎが
自分
(
じぶん
)
を
離
(
はな
)
れたことを
發見
(
はつけん
)
し
或
(
あるひ
)
は
意識
(
いしき
)
しては一
種
(
しゆ
)
の
嫉妬
(
しつと
)
を
感
(
かん
)
ぜずには
居
(
を
)
られなかつた。
彼
(
かれ
)
はさうして
悲痛
(
ひつう
)
の
感
(
かん
)
に
責
(
せ
)
め
訶
(
さいな
)
まれた。
村落
(
むら
)
の
若者
(
わかもの
)
は
彼
(
かれ
)
の
爲
(
ため
)
には
仇敵
(
きうてき
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
若者
(
わかもの
)
はその全体の
風貌
(
ふうぼう
)
からいままでに知らなかった
威圧
(
いあつ
)
をうけたので、思わず
一揖
(
いちゆう
)
した。すると老人は音も立てずに一歩歩をすすめて、「何か思いごとがあって毎日ここにこられるのか」
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
八
月
(
ぐわつ
)
廿日
(
はつか
)
は
千束神社
(
せんぞくじんじや
)
のまつりとて、
山車屋臺
(
だしやたい
)
に
町々
(
まち/\
)
の
見得
(
みえ
)
をはりて
土手
(
どて
)
をのぼりて
廓内
(
なか
)
までも
入込
(
いりこ
)
まんづ
勢
(
いきほ
)
ひ、
若者
(
わかもの
)
が
氣組
(
きぐ
)
み
思
(
おも
)
ひやるべし、
聞
(
きゝ
)
かぢりに
子供
(
こども
)
とて
由斷
(
ゆだん
)
のなりがたき
此
(
この
)
あたりのなれば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「あの
若者
(
わかもの
)
は
毎日
(
まいにち
)
つっ
伏
(
ぷ
)
したきり、
物
(
もの
)
も
食
(
た
)
べずにいる
様子
(
ようす
)
だが、あのまま
置
(
お
)
いてかつえ
死
(
じ
)
にに
死
(
し
)
なれでもしたら、お
寺
(
てら
)
の
汚
(
けが
)
れになる。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おじいさんは、なぜこうして
旅
(
たび
)
へなど
出
(
で
)
ているんですか。」と、
若者
(
わかもの
)
の
中
(
なか
)
の、
一人
(
ひとり
)
は、その
理由
(
りゆう
)
を
知
(
し
)
りたいと
思
(
おも
)
って
問
(
と
)
いました。
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
には、命の木がどこにあるのか、
見当
(
けんとう
)
もつきません。とにかく、
旅
(
たび
)
にでて、足のつづくかぎり、どこまでも歩いていこうと思いました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
院長
(
ゐんちやう
)
は
終
(
をはり
)
の
問
(
とひ
)
には
赤面
(
せきめん
)
して。『いや、
那
(
あれ
)
は
病人
(
びやうにん
)
です、
然
(
しか
)
し
面白
(
おもしろ
)
い
若者
(
わかもの
)
で。』と
答
(
こた
)
へた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
見
(
み
)
せて
薫
(
かほ
)
りも
分
(
わか
)
ち
合
(
あ
)
ふ
中村
(
なかむら
)
園田
(
そのだ
)
と
呼
(
よ
)
ぶ
宿
(
やど
)
あり
園田
(
そのだ
)
の
主人
(
あるじ
)
は
一昨年
(
をとゞし
)
なくなりて
相続
(
さうぞく
)
は
良之助
(
りやうのすけ
)
廿二の
若者
(
わかもの
)
何某学校
(
なにがしがくかう
)
の
通学生
(
つうがくせい
)
とかや
中村
(
なかむら
)
のかたには
娘
(
むすめ
)
只一人
(
たゞひとり
)
男子
(
をとこ
)
もありたれど
早世
(
さうせい
)
しての一
粒
(
つぶ
)
ものとて
寵愛
(
ちやうあい
)
はいとゞ
手
(
て
)
のうちの
玉
(
たま
)
かざしの
花
(
はな
)
に
吹
(
ふ
)
かぬ
風
(
かぜ
)
まづいとひて
願
(
ねが
)
ふは
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
酒
(
さけ
)
に
酔
(
よ
)
っていませんから、よくおじいさんのいうことがわかりました。
自分
(
じぶん
)
が
悪
(
わる
)
かったと
思
(
おも
)
いました。
若者
(
わかもの
)
は
頭
(
あたま
)
をかきながら
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、
若者
(
わかもの
)
はたき火のそばにもどってくると、かすかにのこっている
火種
(
ひだね
)
から火をふきおこして、あたたまりました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“若者(
青年
)”の解説
青年(せいねん)は、人の成長過程における一時期。広く社会の中で自立を獲得していく時期をいう。現代では概して20~30代の世代であれば該当する。青年は若者、若い世代、若年層などとも言われ、男性および女性に対して使用される。「青少年(せいしょうねん)」は「青年」及び少年のことである。
(出典:Wikipedia)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“若者”で始まる語句
若者輩
若者等
若者自身
若者連中