“ゆだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
油断72.5%
油斷21.6%
由斷3.9%
油弾2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ねずみさん、油断ゆだんをしてはいけません。昨日きのう昼間ひるま人間にんげんがねずみとりぐすりものなかへいれて、そのへんにまいたようですから……。」
ねずみとバケツの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんな血走ちはしツてゐるか、困憊つかれきツた連中れんぢうばかりで、忍諸まご/″\してゐたらあご上がらうといふもんだから、各自てん/″\油斷ゆだんも何もありやしない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
あゝあのこゑ旦那樣だんなさま、三せん小梅こうめさうな、いつののやうな意氣いき洒落しやれものにたまひし、由斷ゆだんのならぬとおもふとともに、心細こゝろほそことえがたうりて、しめつけられるやうなるしさは
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「それ、焼討ちにかかれ」と、河の南北からわたって、焔硝えんしょう、枯れ柴、油弾ゆだんなどを仮城へ投げかけ、河には油を流して火をかけた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)