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みむろ
玉くしげ
御室の
山のさなかづらさ
寝ずは
遂にありがつましじ 〔巻二・九四〕 藤原鎌足
また
其の
岬を
大蛇灘が
巻いて、めぐつて、八
雲崎、
日暮崎、
鴨崎、
御室、
烏帽子岩、
屏風岩、
剣岩、一つ一つ、
神が
斧を
打ち、
鬼が、
鉞を
下した
如く、やがては、
巨匠、
名工の、
鑿鏨の
手の
冴に
十番が山城宇治の
三室、十一番が
上の
醍醐寺、十二番が
近江の
岩間寺、十三番が石山寺、十四番が大津の三井寺と段々
打巡りまして、三十三番美濃の
谷汲まで打納めまする。