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御室
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みむろ
ふりがな文庫
“
御室
(
みむろ
)” の例文
せめては筆の跡ばかりを
洛
(
みやこ
)
の
中
(
うち
)
に入れさせ給へと、
九七
仁和寺
(
にんわじ
)
の
御室
(
みむろ
)
の
許
(
もと
)
へ、経にそへてよみておくりける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
仁和寺
(
にんなじ
)
の
御室
(
みむろ
)
、
守覚
(
しゅかく
)
法親王が参内、
孔雀経
(
くじゃくきょう
)
の法で祈り、天台座主
覚快
(
かくかい
)
法親王も揃って祈祷した。これは
変成男子
(
へんじょうなんし
)
の法という秘法で、胎内の女児を男児に変成するものである。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
玉
(
たま
)
くしげ
御室
(
みむろ
)
の
山
(
やま
)
のさなかづらさ
寝
(
ね
)
ずは
遂
(
つひ
)
にありがつましじ 〔巻二・九四〕 藤原鎌足
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
また
其
(
そ
)
の
岬
(
みさき
)
を
大蛇灘
(
おろちなだ
)
が
巻
(
ま
)
いて、めぐつて、八
雲崎
(
くもさき
)
、
日暮崎
(
くれのさき
)
、
鴨崎
(
かもさき
)
、
御室
(
みむろ
)
、
烏帽子岩
(
えぼしいは
)
、
屏風岩
(
べうぶいは
)
、
剣岩
(
つるぎいは
)
、一つ一つ、
神
(
かみ
)
が
斧
(
おの
)
を
打
(
う
)
ち、
鬼
(
おに
)
が、
鉞
(
まさかり
)
を
下
(
おろ
)
した
如
(
ごと
)
く、やがては、
巨匠
(
きよしやう
)
、
名工
(
めいこう
)
の、
鑿鏨
(
のみたがね
)
の
手
(
て
)
の
冴
(
さえ
)
に
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仁和寺
(
にんなじ
)
の
御室
(
みむろ
)
守覚
(
しゅかく
)
法親王は孔雀の法、天台座主
覚快
(
かくかい
)
法親王は七
仏薬師
(
ぶつやくし
)
の法、三井寺の
円慶
(
えんけい
)
法親王は金剛童子の法、そのほか
五大虚空蔵
(
ごだいこくうぞう
)
、六観音から、
普賢延命
(
ふげんえんめい
)
にいたるまで
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「
御室
(
みもろ
)
斎
(
つ
)
く」は、
御室
(
みむろ
)
に
斎
(
いつ
)
くの意で、神を
祀
(
まつ
)
ってあることであり、三輪山の枕詞となった。「
隠口
(
こもりく
)
」は、
隠
(
こも
)
り
国
(
くに
)
の意で、初瀬の地勢をあらわしたものだが、初瀬の枕詞となった。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
云
(
い
)
ふ、
東向
(
ひがしむか
)
うに、
其
(
その
)
八
雲
(
くも
)
、
日暮崎
(
くれのさき
)
、
御室
(
みむろ
)
の
勝
(
しよう
)
に
並
(
なら
)
んで
半島
(
はんたう
)
の
真中
(
まんなか
)
一
処
(
ところ
)
、
雲
(
くも
)
より
辷
(
すべ
)
つて
湖
(
みづうみ
)
に
浸
(
ひた
)
る
巌壁
(
がんぺき
)
一千
丈
(
ぢやう
)
、
頂
(
いたゞき
)
の
松
(
まつ
)
は
紅日
(
こうじつ
)
を
染
(
そ
)
め、
夏霧
(
なつぎり
)
を
籠
(
こ
)
めて
紫
(
むらさき
)
に、
半
(
なか
)
ば
山肌
(
やまはだ
)
の
土
(
つち
)
赭
(
あか
)
く、
汀
(
みぎは
)
は
密樹緑林
(
みつじゆりよくりん
)
の
影
(
かげ
)
濃
(
こまや
)
かに
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“御室”の解説
御室(おむろ)は、京都府京都市右京区にある一地名。
宇多天皇(当時期は法皇位)の創建にして真言宗御室派の総本山、門跡寺院でもあるところの、仁和寺の雅称及び住職(門跡)の雅称。
加えて、仁和寺一帯を指す地名である。
(出典:Wikipedia)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“御室”で始まる語句
御室処
御室樂
御室田
御室道
御室左右記