“三室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みま57.1%
さんしつ14.3%
みむろ14.3%
みもろ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
談話室と寝室と便器附きの広い浴室と、三室みま続きの豪奢なものだ。つい前まで関釜かんふ連絡船としてのこの船のこの特等室は朝鮮総督の使用室だったというのである。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
藤堂家でも他家と同じように、中臈は三室さんしつ位に分たれた部屋に住んで、女二人ににんを使った。食事は自弁であった。それに他家では年給三十両内外であるのに、藤堂家では九両であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
十番が山城宇治の三室みむろ、十一番がかみ醍醐寺だいごでら、十二番が近江おうみ岩間寺いわまでら、十三番が石山寺、十四番が大津の三井寺と段々打巡うちめぐりまして、三十三番美濃の谷汲たにくみまで打納めまする。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
古義では、「三室みもろ大相土見乍湯家ヤマミツツユケ吾が背子がい立たしけむ厳橿がもと」と訓み、奠器メグラスでミモロと訓み、神祇を安置し奉る室の義とし、古事記の美母呂能伊都加斯賀母登ミモロノイツカシガモトを参考とした。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)