歿みま)” の例文
有難涙に暮れて居りましたが、角右衞門は七月二日つい歿みまかり、戒名は一庵了心信士あんりょうしんしんしと申し、只今に八軒寺町けんでらまち東陽寺とうようじという寺に石碑が残って居ります。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一年半ばかり居りますうちに角右衞門の女房が歿みまかりましたが、角右衞門も未だ老朽おいくちる年でもなく、殊に縁合えんあいになっているおかめさん、多助さんにも叔母さんに当るそうだから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
不図ふと此の間飯島のおやしきへまいり、平左衞門様にお目にかゝると、娘は歿みまかり、女中のお米も引続ひきつゞき亡くなったと申されましたから、段々様子を聞きますと、全く君にこがじにをしたという事です