“病歿”の読み方と例文
読み方割合
びょうぼつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一は主家の改易であった、その年、つまり寛永かんえい四年正月、下野守忠郷しもつけのかみたださとが二十五歳で病歿びょうぼつすると、嗣子ししの無いことが原因で会津六十万石は取潰とりつぶしとなった。
日本婦道記:二十三年 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
翌々年の秋の末、新五兵衛がとつぜん病歿びょうぼつした。高熱が数日続いたあとで、医者も死因の判断に迷ったほど急なことだった。……平三郎が跡を継ぐと、またひとしきり縁談が起った。
日本婦道記:小指 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)