“歿後”の読み方と例文
読み方割合
ぼつご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
M先生の歿後ぼつご、思いがけなく自然ひとりでに地位の押し進められていることは、自分の才分に自信のない笹村にとって、むしろ不安を感じた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
蕪村歿後ぼつごに出版せられたる書を見るに、蕪村画名の生前において世に伝わらざりしは俳名の高かりしがために圧せられたるならんと言えり。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
然れどもその画風筆力の著しき進境を示したるは歌麿の歿後ぼつご、文化中葉ちゅうようの事にして、年既に四十歳を越えてよりのちの事なり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)