トップ
>
歿
>
なくな
ふりがな文庫
“
歿
(
なくな
)” の例文
私
(
わたくし
)
の
祖父
(
じじ
)
の
年齢
(
とし
)
でございますか——たしか
祖父
(
じじ
)
は七十
余
(
あま
)
りで
歿
(
なくな
)
りました。
白哲
(
いろじろ
)
で
細面
(
ほそおもて
)
の、
小柄
(
こがら
)
の
老人
(
ろうじん
)
で、
歯
(
は
)
は一
本
(
ぽん
)
なしに
抜
(
ぬ
)
けて
居
(
い
)
ました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
石川啄木が
歿
(
なくな
)
つてからいまだ二十年かそこらにしかならないのに、石川の伝記が往々誤り伝へられてゐるのは石川のためにも喜ばしいことではない
石川啄木と小奴
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
此の時助七は五十三歳で、女房は先年
歿
(
なくな
)
って、跡に二十一歳になる
忰
(
せがれ
)
の
助藏
(
すけぞう
)
と、十八歳のお
島
(
しま
)
という娘があります。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
算哲様はお
歿
(
なくな
)
りになる二週間ほど前に、遺言状を作成して、それを館の大金庫の中に保管させました。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
うちの子供が
歿
(
なくな
)
りました時には、ここのおかみさんが来て、いろいろお世話をして下すったのに、そのおかみさんが幾日も経たないうちにこんなことになってしまって……。
半七捕物帳:39 少年少女の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
歿
(
なくな
)
られた
良人
(
つれあひ
)
から
懇々
(
くれぐれ
)
も頼まれた秘蔵の秘蔵の
一人子
(
ひとりつこ
)
、それを瞞しておのれが懲役に遣つたのだ。
此方
(
このほう
)
を女と
侮
(
あなど
)
つてさやうな
不埒
(
ふらち
)
を致したか。
長刀
(
なぎなた
)
の一手も心得てゐるぞよ。恐入つたか
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『
矢張
(
やは
)
りそうであったか。——
私
(
わたくし
)
はそなたがまだ
息災
(
そくさい
)
で
現世
(
げんせ
)
に
暮
(
くら
)
して
居
(
い
)
るものとばかり
思
(
おも
)
っていました。一たいいつ
歿
(
なくな
)
ったのじゃ……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
玄「成程因縁はあるまいが、龜甲屋の御夫婦が
歿
(
なくな
)
った
暁
(
あかつき
)
は、昔馴染の
此方
(
こなた
)
へ
縋
(
すが
)
るより外に仕方がないによって」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両親の
歿
(
なくな
)
つたのも、
私
(
わたくし
)
であれ、貴方であれ、かうして泣いて悲む者は、ここに居る二人きりで、世間に誰一人……さぞ
衆
(
みんな
)
が喜んでゐるだらうと思ふと、唯親を
喪
(
なくな
)
したのが
情無
(
なさけな
)
いばかりではないのですよ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(鼻を詰まらせる。)たうとう御牢内で
歿
(
なくな
)
りましたよ。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
やがて
私
(
わたくし
)
の
祖父
(
じじ
)
……
私
(
わたくし
)
より十
年
(
ねん
)
ほど
前
(
まえ
)
に
歿
(
なくな
)
りました
祖父
(
じじ
)
を
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
て、
私
(
わたくし
)
の
説諭
(
せつゆ
)
を
仰
(
おお
)
せつけられました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
由「くり/\
肥
(
ふと
)
った
好
(
い
)
いお坊さんでございましたが、御新造のお乳が出ませんので、八王子のお
家
(
うち
)
へ頼んで里におやんなさいましたが、間も無く
歿
(
なくな
)
ったそうでございます」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに
就
(
つい
)
ていろ/\お話があるのでございます、丁度
私
(
わたくし
)
が当家へまいって二日目でございますが、亥太郎さんのお
父
(
とっ
)
さんが
歿
(
なくな
)
りました、其の時に亥太郎さんが
葬式金
(
とむらいきん
)
にお困りなすって
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“歿”の意味
《名詞》
(ボツ)死ぬこと。
《動詞》
(ボッする)死ぬ。
(出典:Wiktionary)
歿
漢検1級
部首:⽍
8画
“歿”を含む語句
御歿
死歿
歿後
歿年
病歿
戦歿
戦歿後
歿分暁
歿分暁漢
蘭斎歿後
身歿
陣歿