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無情
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むじやう
ふりがな文庫
“
無情
(
むじやう
)” の例文
ですけれど、あの方は御自分の大きな見解を追求なさるもので、小さな人間の感情や要求は
無情
(
むじやう
)
にも忘れてゐらつしやるのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
馬
(
うま
)
はこのまんま、
消
(
き
)
えるやうに
死
(
し
)
にたいと
思
(
おも
)
ひました。
死
(
し
)
んで、そして
何處
(
どこ
)
かで、びつくりして
自分
(
じぶん
)
に
泣
(
な
)
いてわびる
無情
(
むじやう
)
な
主人
(
しゅじん
)
がみてやりたいと
思
(
おも
)
ひました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
かけ
硯
(
すゞり
)
を
此處
(
こゝ
)
へと
奧
(
おく
)
の
間
(
ま
)
より
呼
(
よ
)
ばれて、
最早
(
もはや
)
此時
(
このとき
)
わが
命
(
いのち
)
は
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
、
大旦那
(
おほだんな
)
が
御目通
(
おめどほ
)
りにて
始
(
はじ
)
めよりの
事
(
こと
)
を申、
御新造
(
ごしんぞ
)
が
無情
(
むじやう
)
そのまゝに
言
(
い
)
ふてのけ、
術
(
じゆつ
)
もなし
法
(
はう
)
もなし
正直
(
しやうぢき
)
は
我身
(
わがみ
)
の
守
(
まも
)
り
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あゝ
天
(
てん
)
は
何
(
なん
)
とて
斯
(
か
)
く
迄
(
まで
)
無情
(
むじやう
)
なると、
私
(
わたくし
)
は
暫時
(
しばし
)
眞黒
(
まつくろ
)
な
雲
(
くも
)
を
睨
(
にら
)
んで、
只更
(
ひたすら
)
怨
(
うら
)
んだが、
然
(
しか
)
し
後
(
のち
)
に
考
(
かんが
)
へると、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
萬事
(
ばんじ
)
は
何
(
なに
)
が
禍
(
わざわひ
)
となり、
何
(
なに
)
が
幸福
(
こうふく
)
となるか、
其時
(
そのとき
)
ばかりでは
分
(
わか
)
らぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あなたは他郷に安息を求め、また享樂——知性を曇らせ感情をしぼますやうな
無情
(
むじやう
)
な官能的な——享樂のうちに幸福を求めて此處彼處と流浪します。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
傍
(
そば
)
には
可愛
(
かはゆ
)
き
兒
(
ちご
)
の
寐姿
(
ねすがた
)
みゆ、
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
には
無情
(
むじやう
)
の
君
(
きみ
)
よ
我
(
わ
)
れを
打捨
(
うちす
)
て
給
(
たま
)
ふかと、
殿
(
との
)
の
御聲
(
おんこゑ
)
あり/\
聞
(
きこ
)
えて、
外面
(
そとも
)
には
良人
(
をつと
)
や
戻
(
もど
)
らん
更
(
ふ
)
けたる
月
(
つき
)
に
霜
(
しも
)
さむし、たとへば
我
(
わ
)
が
良人
(
をつと
)
今
(
いま
)
此處
(
こゝ
)
に
戻
(
もど
)
らせ
給
(
たま
)
ふとも
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
だが、ジエィン、あなたの顏を見ると、あなたは今、私をひどく賞讃してゐないことが分る。あなたは私のことを
無情
(
むじやう
)
な、放埓な惡黨だと思ふでせう——ねえ?
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
お
前
(
まへ
)
が
此樣
(
このやう
)
に
本心
(
ほんしん
)
を
取亂
(
とりみだ
)
して
御兩親
(
ごりやうしん
)
に
歎
(
なげき
)
をかけると
言
(
い
)
ふは
解
(
わか
)
らぬではないか、
彼
(
あ
)
れに
對
(
たい
)
してお
前
(
まへ
)
の
處置
(
しよち
)
の
無情
(
むじやう
)
であつたも
彼
(
あ
)
れは
決
(
けつ
)
して
怨
(
うら
)
んでは
居
(
ゐ
)
なかつた、
彼
(
あ
)
れは
道理
(
だうり
)
を
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
男
(
をとこ
)
であらう、な
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“無情”で始まる語句
無情の牡鹿は戯るる