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無情
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つれ
ふりがな文庫
“
無情
(
つれ
)” の例文
好かないやつだが、そうまでして来たものをと思うと、
無情
(
つれ
)
ないこともできない。じゃまあ連れてきて逢わしてやろう。
復活祭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
吾輩の足下に大波瀾を捲き起して消え失せた友吉親子と、
無情
(
つれ
)
なく見棄てられた二人の
芸妓
(
げいしゃ
)
の事を思うと、何ともいえない悽愴たる涙が、
滂沱
(
ぼうだ
)
として
止
(
とど
)
まるところを知らなかったのだ。……
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「君の真綿のチョッキには、
金比羅様
(
こんぴらさま
)
のお札が縫い込んであるそうだから、たいていの
弾丸
(
たま
)
なんかとおりはしないでしょう」と、
無情
(
つれ
)
ないことをいう。コン吉は、なるほどとうなずいて
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“無情”で始まる語句
無情の牡鹿は戯るる