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無情
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つれなく
さりとて
無情は
投かへしもせねど、
披らきて
讀みしや
否や
甚之
助が
答へぶりの
果敢なさに、
此度こそと
書たるは、
長さ
尋にあまり
思ひ
筆にあふれて、
我れながら
斯くまでも
迷ふ
物かと
男にてもあれかしと
敢果なき
事を
占なひて、
表面は
無情つくれども、
子安のお
守り
何くれと、
人より
聞きて
來た
事を
其まゝ、
不案内の
男の
身なれば
間違ひだらけ
取添へて、
美尾が
母に
萬端を
頼めば