“慈悲（なさけ）” の例文
と仙太郎の慈悲（なさけ）から図らざることで親子主従が無事に助かりましたが、短夜（みじかよ）ゆえ忽（たちま）ちに明けまして、翌朝（よくあさ）仙太郎が子分に手紙を持たしてやり
粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：02 粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分） (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
クレーヴシン　ああ王さま、慈悲（なさけ）を御存じありませぬか？
ウスナの家 (新字新仮名) ／ フィオナ・マクラウド(著)
実に悪党と云うものは人の慈悲（なさけ）も弁（わきま）えねえと見えて、そんな横っ倒しなア事を云って、此の宅（うち）で斯う云えば彼（あ）ア云って困らせる、己（おら）ア汝（われ）を悪（にく）まねえが
塩原多助一代記 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
クレーヴシン　王さま、慈悲（なさけ）は御存じありませぬか？
ウスナの家 (新字新仮名) ／ フィオナ・マクラウド(著)
斯（か）ういふお慈悲（なさけ）深（ぶか）い旦那様（だんなさま）がおありなさるから、八百膳（やほぜん）の料理（れうり）を無宿者（やどなし）に下（くだ）されるのだ、お礼（れい）を申（まう）して戴（いたゞ）けよ、お膳（ぜん）で戴（いたゞ）くことは、最（も）う汝（きさま）生涯（しやうがい）出来（でき）ないぞ。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食 (新字旧仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
お慈悲（なさけ）に何卒（どうか）お煙草（たばこ）の粉末（こな）でも少々（せう／＼）頂（いたゞ）きたいもので……エー／＼粉末（こな）で宜（よ）いのでございますがな。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食 (新字旧仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
何うして赤子を出来（でか）したかと尋ねると、伊之助さんと夫婦約束をして、他（ほか）のお客へは出ねえから、素人同様の身体ゆえ赤子が出来（でき）たが、主人の慈悲（なさけ）で養生しろってえから、こうやってるが
粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：02 粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分） (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
可愛（かわい）そうに病人が被（き）ているものを剥（は）いで往（ゆ）くとは余（あんま）り慈悲（なさけ）ないじゃないか
西洋人情話　英国孝子ジョージスミス之伝 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)