にんにく)” の例文
にんにくを求めるとねぎ、豆を求めると麦をくれるので訳を尋ね、哀しみ狂して王宮へ帰りののしあるく、后怪しんで訳を聞き息切れるまで踊り廻る
そこで臭気が全然去り、かつやわらかになったならば骨を抜きとり肉を薄くきり、鶏汁、酒、酢、はじかみにんにくなどを加え、数時間煮燗して最後に塩と醤油で味をつける。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
兎に角其処は舞台の後の、壁が剥げた、にんにく臭い、如何にも惨憺たる処だった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それはにんにくを沢山喰って蒜の香いのために酒の香いは消してしまうのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)