“鬱葱”の読み方と例文
読み方割合
うっそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍋冠山(なべかむりやま)だのという、二千五百米突(メートル)以下の緑(りょく)鬱葱(うっそう)たる山に名があって、奥常念一帯の三千米突を出入する大山脈に、無名の山が多いのは、下から仰ぎ視(み)られないから
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
隣りに越知(今は越知町)という村があってそこに有名な横倉山というのがあり、森林の鬱葱(うっそう)たる山で従って珍しい植物が多いので度々登って採集した。これは私には大変に思い出の深い山です。
背後(うしろ)から呼ぶ優(やさ)しい声に、医王山(いおうざん)の半腹、樹木の鬱葱(うっそう)たる中を出(い)でて、ふと夜の明けたように、空澄(す)み、気清(きよ)く、時しも夏の初(はじめ)を、秋見る昼の月の如(ごと)く、前途遥(ゆくてはるか)なる高峰(たかね)の上に日輪(にちりん)を仰(あお)いだ高坂(こうさか)は
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)