“根深”の読み方と例文
読み方割合
ねぶか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちり鍋の材料は、大きなほうぼう一尾、槍烏賊やりいか三杯、白菜、根深ねぶか、細切りの蒟蒻こんにゃくなどであったが、これは決して贅を尽くした魚菜とはいえまい。
姫柚子の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
銀杏返いてふがへし引約ひつつめて、本甲蒔絵ほんこうまきゑ挿櫛さしぐし根深ねぶかに、大粒の淡色瑪瑙うすいろめのう金脚きんあし後簪うしろざし堆朱彫ついしゆぼり玉根掛たまねがけをして、びん一髪いつぱつをも乱さず、きはめて快く結ひしたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「いやいや、あのあたりに住む甲源一刀流の人々は、いまだに拙者を根深ねぶかく恨んでいるに相違ない」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)