“悪強”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わるじ80.0%
わるじい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうこれが悪強わるじいの最初ではないかと思われて、その馬子の面を見たのですけれど、主人の話しぶりを見ても、その人柄を見ても、性質たちの悪い馬子とは見えません。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
叔母はいつものようにお延に加勢かせいしなかった。さればと云って、叔父の味方にもならなかった。彼女の予言をいる気色けしきを見せない代りに、叔父の悪強わるじいもとめなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は要心して三度の食事以外にはなるべく物を口へ入れないように心掛ていた。それでも姉の悪強わるじいにはかなわなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)