“何清”の読み方と例文
読み方割合
かせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なアに何清かせいだろ。……弟の何清が、また博奕ばくちって、不景気なつらを見せにきたにちげえねえ。今夜は、俺は会いたくねえな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何濤かとうの弟何清かせいは訪ねてきた兄が風邪かぜ気味だと聞かされて、ぜひなく、あによめひとりを相手に、美味うまくもなさそうに、出された杯を渋々手に取りはじめた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妻に呼び立てられるまでもなく、何濤かとうはさっきから、部屋境へやざかいの廊で、耳をすましていたのである。それへ顔を見せるやいな、何清かせいの手を握りしめて言った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)