“ハーモニー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和声73.3%
協和6.7%
調和6.7%
調節6.7%
階調6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つの歌曲リードには四行から六行くらいの詩句で十分である。もっとも単純な表現でよろしい。巧妙な展聞も精緻せいち和声ハーモニーもいらない。
この同じピタゴラスがまた楽音の協和ハーモニーと整数の比との関係の発見者であり、宇宙の調和の唱道者であったことはよく知られているようであるが
ピタゴラスと豆 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼等の世界には陰影ニユアンスがない、遞層グラデーシヨンがない。調和ハーモニーがない。交響シンフオニーがない。從つて又眞正の意味の戰鬪がない。彼等の世界には唯盲目なる動搖があるのみである。一切を包む夜があるのみである。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
はじめは普通の声で、それは学生等の混雑した話し声や足音とともに夢のような調節ハーモニーをなしていたが、突然犬の声は憤怒ふんぬと変じた。巌ははっと目を開いた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
あわただしい気圧の変化や、小さな波を呑み尽してしまうような大波の出現、いかづちのような海底地震の轟き——などに気を打たれていたが、やがて、海の階調ハーモニーのすべてを知り尽くしてしまうと
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)