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ふりがな文庫
“
和声
(
ハーモニー
)” の例文
旧字:
和聲
以上述べたところを約言してみると、連句は音楽と同じく「
律動
(
リズム
)
」と「
旋律
(
メロディー
)
」と「
和声
(
ハーモニー
)
」をその存立要件として成立するものである。
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
一つの
歌曲
(
リード
)
には四行から六行くらいの詩句で十分である。もっとも単純な表現でよろしい。巧妙な展聞も
精緻
(
せいち
)
な
和声
(
ハーモニー
)
もいらない。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
和声
(
ハーモニー
)
の無いことは確かである。彼等はすべて同音で歌う。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
音楽の老木は、ふたたび柔らかな若葉に
覆
(
おお
)
われようとしている。
和声
(
ハーモニー
)
の花壇には、無数の花が新しい
曙
(
あけぼの
)
ににこやかな眼を開きかけている。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
クリストフの強健な手がこね上げた音響の
捏粉
(
ねりこ
)
からは、いまだ世に知られぬ
和声
(
ハーモニー
)
の集団が、人を
眩暈
(
めまい
)
せしむるばかりの和音の連続が、出て来た。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
律動
(
リズム
)
と
和声
(
ハーモニー
)
との珍しい発見物、
光沢
(
こうたく
)
のある柔らかい
精緻
(
せいち
)
な織物の配列、色彩の
絢爛
(
けんらん
)
、発明力と機智との不断の傾注、などを認めざるを得なかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
私の魂を純なる
和声
(
ハーモニー
)
へ鼓舞してくださる貴いミューズの神と、いったん交わりを結びますると、すぐさま私はミューズの神を愛するようになりました。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼らは苦しみにも、
蹉跌
(
さてつ
)
にも、ほとんど現実にも、無関心であって、ただ魂の無声の音楽に、数と形との微妙雄大な
和声
(
ハーモニー
)
に、眼を閉じて
聴
(
き
)
き入っていた。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
二人は音楽のことばかりを話しはしなかった。
和声
(
ハーモニー
)
に関してジョルジュは、絵画や風景や人の魂のことなどをもち出した。彼を制御するのは困難だった。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
室内に
蟄居
(
ちっきょ
)
してしびれがきれたら、
律動
(
リズム
)
を創作しにでも出かけるがいい! パリー人らのように動きのない微細な
和声
(
ハーモニー
)
と混和させるには、もってこいだ!
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
もちろん、お
祖父
(
じい
)
さんが
伴奏
(
ばんそう
)
をつけたし、また歌の
調子
(
ちょうし
)
に
和声
(
ハーモニー
)
を入れておいた。それから……(彼は
咳
(
せき
)
をした)……それから、
三拍子曲
(
ミニュエット
)
に
中間奏部
(
トリオ
)
をそえた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
もちろん私が伴奏を加えたし、また歌のキャラクテールに
和声
(
ハーモニー
)
を入れておいた。それから……(彼は
咳
(
せき
)
をした)……それから、メヌエットにトリオを加えた。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
薄暗い
襞
(
ひだ
)
のある懇篤な学者的なドイツの思想、熱情的なイタリーの
旋律
(
メロディー
)
、細やかな
節奏
(
リズム
)
と柔らかい
和声
(
ハーモニー
)
とに富んでるフランスの敏才、などが結合されていた。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そして先ごろから私のミューズの神は、霊感のさなかに幾度となく、私の耳へささやいてくだされました。「あえてせよ、あえてせよ!
汝
(
なんじ
)
の魂の
和声
(
ハーモニー
)
を書けよ!」
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
けれども彼女は、クリストフが自然だと思っていたある種の粗暴な
和声
(
ハーモニー
)
にたいしては、あまり同感し得ないことを示した。彼女はそれに出会うと、一種の
齟齬
(
そご
)
を感じた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
和音のそよぎ、鐘のように鳴り響く色調、
蜜蜂
(
みつばち
)
の羽音に似た
和声
(
ハーモニー
)
、恋せる
唇
(
くちびる
)
のように
微笑
(
ほほえ
)
む
旋律
(
メロディー
)
。また、風景の幻影、人の面影、熱情、霊魂、性格、文学的観念、
形而上学的
(
けいじじょうがくてき
)
観念。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼は座席に身を起こし、頭を前方に差し出し、手を耳にかざし、独語をし、満足げに笑い、そしてある珍しい
和声
(
ハーモニー
)
の箇所になると、
唇
(
くちびる
)
をなめようとでもするようにちょっと舌を出した。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
天才を中心とする大きな集団的魂を——諸天体の
和声
(
ハーモニー
)
にその親愛な合唱を交えながら空間を回転する、光り輝く一世界、精神上の一遊星、とも言うべきものを、こしらえ出すものである。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
だれも
和声
(
ハーモニー
)
を教えてやろうとする者はいなかったし、彼自身も教わろうとは心掛けなかった。あらゆる学問および学問的精神はことごとく、彼の家庭に欠けていて、ことに母方の方に欠けていた。
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
フロリアン・ホルツェルについて
和声
(
ハーモニー
)
を学んでいる。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“和声”の意味
《名詞》
和 声(かせい、わせい)
高さの異なる音を同時に複数出して、音楽的効果を生む現象。
(出典:Wiktionary)
“和声”の解説
和声(わせい、en: harmony)は、西洋音楽の音楽理論の用語で、和音の進行、声部の導き方(声部連結)および配置の組み合わせを指す概念である。
西洋音楽では、メロディ(旋律)・リズム(律動)と共に音楽の三要素の一つとされる。
(出典:Wikipedia)
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“和声”で始まる語句
和声学
和声的