“おりあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
折合92.3%
調和7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶も求めず、召使も呼ばず、一室を閉めきったまま、客の伝右衛門とあるじの数正とは、話がもつれて——何か、容易に二人の間の折合おりあいはつきそうもない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
に於ても誠実が物を言う。僕は同僚との折合おりあいが好い。喧嘩をしてかえって別懇べっこんになったのもある。一杯飲んで胸襟きょうきんを開くと皆ういやつだ。渡る世間に鬼はないという諺はえらい。
ロマンスと縁談 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
私がだんだん年ごろとなるに連れて叔父との調和おりあいがむずかしく若い心の物狂わしきまでひたすらに、苦学——成功というような夢に憧れて、母の膝に嘆き伏した時は
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
私は性来の無口、それに人との交際つきあいが下手で一たび隔った心は、いつ調和おりあいがつくということもなく日にうとましくなって行く、磯助役を始め同輩の者はこのごろろくろく口を聞くこともまれである。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)