和声かせい)” の例文
旧字:和聲
たとえば和声かせいのほうで八度や五度の並行を忌むというのは、つまりあまりに付き過ぎて進行変化がなくなるのをきらうからである。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
よく達者な伴奏きのやることだが、ピアノが和声かせいをアルペジオに弾いているのは嫌なことだ。十五番目の「烏」、この歌の不気味さが足らぬ。