“嘉靖”の読み方と例文
読み方割合
かせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徂徠の奉じて立った復古学は徂徠に先立つことおよそ百五十年前明朝嘉靖かせいの頃の学者李于鱗りうりん王世貞おうせいていらの称えたものである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
唐宋の醇美な彫刻絵画に対して、明は宣徳せんとく嘉靖かせい万暦ばんれき陶瓷とうじ剔紅てっこう填漆てんしつの類を特徴とする。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ところが嘉靖かせい年間に倭寇に荒されて、大富豪だけに孫氏は種〻の点で損害を蒙つて、次第〻〻に家運が傾いた。で、蓄へてゐたところの珍貴な品〻を段〻と手放すやうになつた。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)