“苛政”の読み方と例文
読み方割合
かせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だいたいこの一揆は、天草島と島原半島と別個に起り、天草は純然たる切支丹一揆だが、島原は領主の苛政かせいによる農民一揆であった。
安吾史譚:01 天草四郎 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
むねとし、不愍ふびんをもってこそおるが、まだかつて、苛政かせいかれたためしはない。いったい、汝らのぶつぶつ申すところは、どこにあるのか
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年来苛政かせいに苦しめられて来たもの、その他子細あるものなぞは、遠慮なくそのむねを本陣に届けいでよと触れ出されたくらいだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)