“苛辣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からつ94.1%
しんらつ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝るにも起きるにも、自分ばかりを凝視（みつ）めて暮しているような、年取った母親の苛辣（からつ）な目が、房吉には段々厭（いと）わしくなって来た。
あらくれ (新字新仮名) ／ 徳田秋声(著)
彼の鼻の先が反返（そりかえ）っているごとく、彼は剽軽（ひょうきん）でかつ苛辣（からつ）であった。余はこの鼻のためによく凹（へこ）まされた事を記憶している。
満韓ところどころ (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
平次の言葉は苛辣（しんらつ）で、嚴重で、何んの假借（かしやく）もありません。
銭形平次捕物控：142 権八の罪 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)