“苛烈”の読み方と例文
読み方割合
かれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどその処分の苛烈かれつが、醜類の敵だけに止まらず、かよわい妻子眷族けんぞくにまで及んだので、世人はそのむごたらしさに、みなおもておおった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふい討ちであり苛烈かれつであった。削封が申し渡されて、はッと頭をあげたとき彼らの身分はてのひらをひるがえすように失墜していた。無になっていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
おい、戦争がもっと苛烈かれつになって来て、にぎりめし一つを奪い合いしなければ生きてゆけないようになったら、おれはもう、生きるのをやめるよ。
たずねびと (新字新仮名) / 太宰治(著)