“苛税”の読み方と例文
読み方割合
かぜい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも性欲は自然があらゆる生物に課して種属保存の義務を負はせた苛税かぜいであるが、ずるい自然はにがい薬を糖衣でくるむやうに
最も早熟な一例 (新字旧仮名) / 佐藤春夫(著)
近来、殆んど連年かかる悲惨なる目に遭い、その上苛税かぜい誅求ちゅうきゅうを受けるこのへんの住民はわざわいなるかな。天公かつら内閣の暴政をいかるか、天災地変は年一年はなはだしくなる。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
当然、苛税かぜい、悪役人の横行、そして貧富の差は、いよいよひどく、苦民の怨嗟えんさは、四方にみちてくる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)