“やすぶしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
安普請100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお又、風の勢も強かったには違いないが、たまたま泊っていた渋谷の家が安普請やすぶしんであったことが、その勢を五倍にも十倍にも感じさせたのであった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ここも、急ごしらえの安普請やすぶしんである。落ちつくに堪えない部屋に、俗悪な絵だの花だのを、無智に飾りたててある。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こんな安普請やすぶしんの家だもの、二階からだつて出られるぢやないか。少し身輕なものなら、軒の下から這ひ上がるのも、大して骨の折れる藝當ぢやない」