“諛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へつら62.5%
12.5%
おもね8.3%
へつろ8.3%
4.2%
へつ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼王あるいはへつらい、あるいは脅してとうとうヤモリから秘を聞き、一度唱えると天門たちまち大いに開け鬼王帝釈に化けて宮中に入る。
その虚栄心や嫉妬しっと心にび、その冷遇をおとなしく甘受し、町の醜聞を、ことにクリストフに関する醜聞を、一々告げ知らした——そんな話なら彼はいつでも不思議なほどよく知っていた。
一依旧様、権門にびず、時世におもねらず、喰えなければ喰えないままで、乞食以下の生活に甘んじ、喰う物が無くなっても人に頭を下げない。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
むさぼり民はとうす、争訟やまず、刑罰たえず、かみおごしもへつろうて風俗いやし、盗をするも彼が罪にあらず、これを罰するは、たとえば雪中に庭をはらい、あわをまきて、あつまる鳥をあみするがごとし。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
平馬は、隠居の赧ら顔が、自分の方へ向けられたので、ようやくほっとして、険のある目元に、急に、つらいに似た、微笑さえ浮かべて
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
其方共是迄これまで傳吉の證人に相立あひたち御吟味ごぎんみの節申口へつらひなく正直に申上候段譽置ほめおく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)