“引眉毛”の読み方と例文
読み方割合
ひきまゆげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今夜も又木戸番か何たら事だ面白くもないと肝癪まぎれに店前みせさきへ腰をかけて駒下駄のうしろでとん/\と土間を蹴るは二十の上を七つか十か引眉毛ひきまゆげに作り生際
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
洋装、和装、頬紅、口紅、引眉毛ひきまゆげ取り取りにニタニタ、ヘラヘラと笑いけながら、荘厳を極めたロココ式の応接間に押し並んだところは、どう見ても妖怪だ。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
店先へ腰をかけて駒下駄こまげたのうしろでとんとんと土間を蹴るは二十はたちの上を七つか十か引眉毛ひきまゆげに作り生際はえぎわ白粉おしろいべつたりとつけて唇は人喰ふ犬の如く、かくてはべにも厭らしきものなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)