“寒垢離”の読み方と例文
読み方割合
かんごり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間もなく寒垢離かんごりを取るような水の音、昼下がりの陽射しはポカポカするようでも正月四日の寒さに、水の音を聴いただけでゾッと身顫みぶるいが出ます。
寒垢離かんごりをしてッぱいになった馬春堂が、獅子舞ししまい遠囃子とおばやしを引っ立ててそこを逃げ出してから暫くしてのち——。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九字くじを切るだのと申しまして、不思議なことをするのでありますが、もっともこの宗門の出家方は、始めから寒垢離かんごり、断食など種々さまざまな方法で法をしゅするのでございまして、向うに目指す品物を置いて
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)