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垢離堂
それは一同の
希望で、ゆうべも月ノ宮の
垢離堂で、
血気の
面々がみな口をそろえていうには、自分たちも闘士として
出場し
伊那丸以下のひとびとは、あのそうどうのあった
晩から、
御岳の一
舎に
謹慎して、
神前をけがした
罪を
謝すために、かわるがわる
垢離堂の前で
水垢離をとった。
神官はまた、
法によって、
伊那丸や民部や、
龍太郎やすべて、忍剣と道づれである者を六人とも、
垢離堂に
拉して、
謹慎すべきように
命じた。これも、
掟とあればいなむことができない。