“塑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かた25.0%
25.0%
さく25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから藤沢古実君が土を用意して来て居り、息のあるうち恩師の顔をかたにとりたいといふので、夫人不二子さんのゆるしを得て、写真も撮り、面塑も出来た。そして廿六日は暮れた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
銀紙卷きたる腸詰肉を柱とし、ロヂイ産の乾酪かんらくを穹窿としたる小寺院中にてブチルロもてねたる羽ある童の舞ふさまは、我最初の詩料なりき。食品店の妻は我詩を聞きて、ダンテの神曲なりと稱へき。
中門ちゆうもん突当つきあたつて右に簡略な亜鉛葺とたんぶきの木造の小屋があつて、のぞくと中央に作り掛けた大きなさく像が据ゑられて居る。あとで聞けば倫敦ロンドンから依頼された画家ウイツスラアの記念モニウマンさうだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
此意味に於て、我國彫家連は幸福であらふと思ふ者であります。只返すがへすも腰の幅の狹き事は、裸體美の上から見て痛恨事である。
裸体美に就て (旧字旧仮名) / 小倉右一郎(著)