“中門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうもん46.2%
ちゆうもん30.8%
なかもん15.4%
チユウモン7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の門はさながら西洋管絃楽の序曲プレリュードの如きものである。最初に惣門そうもんありその次に中門ちゅうもんあり然る後幽邃なる境内あってここに始めて本堂が建てられるのである。
と云ひながらその人は又自分達を中門ちゆうもんの中まで案内して置いて母家おもやの窓の下へ寄つて夫人に声を掛けた。自分はこんな事をも面白くもゆかしくも思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
彼は自転車を中門なかもんの所に置いて、真直に父の所へやって行った。人々はどよめいた。見知らぬ男等も皆一度に立ち上った。
楠の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
武家の時代になると、中門が塀重門と名稱・構造を變へて來たが、尚、普通には、母屋の前庭に出る門を中門チユウモンと稱へて來た。