トップ
>
中門
>
ちゆうもん
ふりがな文庫
“
中門
(
ちゆうもん
)” の例文
と云ひながらその人は又自分達を
中門
(
ちゆうもん
)
の中まで案内して置いて
母家
(
おもや
)
の窓の下へ寄つて夫人に声を掛けた。自分はこんな事をも面白くもゆかしくも思つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
あの
法隆寺
(
ほうりゆうじ
)
の
金堂
(
こんどう
)
、
五重
(
ごじゆう
)
の
塔
(
とう
)
中門
(
ちゆうもん
)
などが
一番
(
いちばん
)
古
(
ふる
)
いもので、
千何百年
(
せんなんびやくねん
)
も
長
(
なが
)
いあひだ
木造
(
もくぞう
)
の
建築
(
けんちく
)
がそのまゝ
傳
(
つた
)
はつてゐるといふことは、
世界
(
せかい
)
にも
餘
(
あま
)
り
例
(
れい
)
のないことです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
燒け殘りたる
築垣
(
ついがき
)
の蔭より、
屋方
(
やかた
)
の跡を
眺
(
なが
)
むれば、
朱塗
(
しゆぬり
)
の
中門
(
ちゆうもん
)
のみ
半殘
(
なかばのこ
)
りて、
門
(
かど
)
もる人もなし。
嗚呼
(
あゝ
)
、
被官
(
ひくわん
)
郎黨
(
らうたう
)
の
日頃
(
ひごろ
)
寵
(
ちよう
)
に誇り恩を
恣
(
ほしいまゝ
)
にせる者、そも幾百千人の多きぞや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
夕
(
ゆふ
)
早き
庫裏
(
くり
)
のはひりは日たむろと
築地
(
ついぢ
)
めぐらして
朱
(
あか
)
き
中門
(
ちゆうもん
)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
牧場
(
まきば
)
にある様な粗末な木戸を押して
入
(
はひ
)
ると
中門
(
ちゆうもん
)
の前まで
真直
(
まつすぐ
)
に一
町
(
ちやう
)
程細い
路
(
みち
)
の両側に繁つたマロニエの
木立
(
こだち
)
が続く。
其
(
その
)
木蔭の涼しいので生き返つた心地がした。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
中門
(
ちゆうもん
)
に
突当
(
つきあた
)
つて右に簡略な
亜鉛葺
(
とたんぶき
)
の木造の小屋があつて、
覗
(
のぞ
)
くと中央に作り掛けた大きな
塑
(
さく
)
像が据ゑられて居る。
後
(
あと
)
で聞けば
倫敦
(
ロンドン
)
から依頼された画家ウイツスラアの
記念
(
モニウマン
)
だ
相
(
さう
)
だ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“中門”で始まる語句
中門口
中門前
中門廊
中門前町