“ちゆうもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チユウモン
語句割合
中門50.0%
註文50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燒け殘りたる築垣ついがきの蔭より、屋方やかたの跡をながむれば、朱塗しゆぬり中門ちゆうもんのみ半殘なかばのこりて、かどもる人もなし。嗚呼あゝ被官ひくわん郎黨らうたう日頃ひごろちように誇り恩をほしいまゝにせる者、そも幾百千人の多きぞや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ゆふ早き庫裏くりのはひりは日たむろと築地ついぢめぐらしてあか中門ちゆうもん
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
広場一面に人立ちがして、それ/″\、ねこだの馬だの犬だの花だの筆だのと、いろんな註文ちゆうもんを出しました。するとハボンスのシャボン玉は、いはれる通りのものになつて飛んでいきました。
シャボン玉 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
ごくとくべつの場合には、註文ちゆうもんをした妖精が寸法を合はせに来たり、服地やら、スタイルやらをえらびに、自分から出かけてくることもありますが、そんなことは、さう、たび/\ではありません。
虹猫と木精 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)