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『楠の話』
ふりがな文庫
『
楠の話
(
くすのきのはなし
)
』
その頃私の家は田舎の広い屋敷に在った。屋敷の中には、竹籔があり池があり墓地があり木立があり広い庭があり、また一寸した野菜畑もあった。私は子供時代に、屋敷から殆んど一歩もふみ出さないで面白く遊び廻ることが出来た。そして私の幼い心の最大の誇りは …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章世界 第拾四卷第四號」博文堂、1919(大正8)年4月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約37分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
中門
(
なかもん
)
十尋
(
とひろ
)
田舎
(
いなか
)
鶫
(
つぐみ
)