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鈷
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こ
ふりがな文庫
“
鈷
(
こ
)” の例文
五二
壇場
(
だんぢやう
)
の御前なる三
鈷
(
こ
)
の松こそ此の物の落ちとどまりし
地
(
ところ
)
なりと聞く。すべて此の山の草木
泉石
(
せんせき
)
霊
(
れい
)
ならざるはあらずとなん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
といふ
掛声
(
かけごゑ
)
とゝもに、
制吒迦
(
せいたか
)
の
如
(
ごと
)
く
顕
(
あら
)
はれて、
写真機
(
しやしんき
)
と
附属品
(
ふぞくひん
)
を、三
鈷
(
こ
)
と
金剛杵
(
こんがうしよ
)
の
如
(
ごと
)
く
片手
(
かたて
)
にしながら、
片手
(
かたて
)
で、
帯
(
おび
)
を
掴
(
つか
)
んで、
短躯小身
(
たんくせうしん
)
の
見物
(
けんぶつ
)
を
宙
(
ちう
)
に
釣
(
つ
)
つて
泳
(
およ
)
がして
引上
(
ひきあ
)
げた
英雄
(
えいゆう
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ただし『今昔物語』十一や『弘法大師
行化記
(
ぎょうけき
)
』に、大師初めて南山に向った時、二黒犬を随えた猟人から唐で
擲
(
な
)
げた三
鈷
(
こ
)
の行き先を教えられたとあり、この黒犬が大師を
嚮導
(
きょうどう
)
したらしいから
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
遠く
四八
唐土
(
もろこし
)
にわたり給ひ、あの国にて
四九
感
(
め
)
でさせ給ふ事おはして、此の
五〇
三
鈷
(
こ
)
のとどまる所、我が道を
揚
(
あ
)
ぐる
霊地
(
れいち
)
なりとて、
杳冥
(
そら
)
にむかひて
抛
(
な
)
げさせ給ふが、
五一
はた此の山にとどまりぬる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
鈷
漢検準1級
部首:⾦
13画
“鈷”を含む語句
独鈷
獨鈷
一本独鈷
三鈷
独鈷入
五鈷
本独鈷
独鈷抛山
独鈷繋
鈷鈴
鉄鈷雲
鐵鈷雲
飛鈷