“泉石”の読み方と例文
読み方割合
せんせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこかであぶらの濃い魚を夕餉ゆうげに焼いているとみえる。庭園の疎林そりん泉石せんせきは閑雅だが、立ち迷うけむりは、ひどく実生活を思わせる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五二壇場だんぢやうの御前なる三の松こそ此の物の落ちとどまりしところなりと聞く。すべて此の山の草木泉石せんせきれいならざるはあらずとなん。
それから、京極の宿所の釣殿つりどのや、鹿ヶ谷の山荘の泉石せんせきのたたずまいなどが、髣髴ほうふつとして思い出される。都会生活に対するあこがれが心をただらせる。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)