“せんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泉石80.0%
戦蹟6.7%
甎石6.7%
船隻6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五二壇場だんぢやうの御前なる三の松こそ此の物の落ちとどまりしところなりと聞く。すべて此の山の草木泉石せんせきれいならざるはあらずとなん。
ふと目についた戦蹟せんせき巡覧のバスに、空席があるといふので、ふらりとそれに乗りこんだ。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
案内記で大体の見当はつけてゐたが、こんな半島の先つぽ、しかも戦蹟せんせきとしてばかり名高いこの町に、よくもあれだけの博物館があつたものだ。はじめの幾室かは仏像の蒐集しゅうしゅうだつた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
西洋のいへ甎石せんせきを以て築き起すから、たとひ天災兵燹へいせんけみしても、崩壊して痕跡を留めざるに至ることは無い。それゆゑ碩学鴻儒の故居には往々銅牓どうばうかんしてこれを標する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
いまもしぼくらが水平線上に船隻せんせきを発見したとしても、拱手きょうしゅして見送るよりほかはない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)