“室堂”の読み方と例文
読み方割合
むろどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同日は室堂むろどうより別山をえ、別山の北麓で渓をへだたる一里半ばかりの劍沢を称するところで幕営し、翌十三日午前四時同地を出発しましたが
越中劍岳先登記 (新字新仮名) / 柴崎芳太郎(著)
鐙小屋あぶみごやの神主さんは、また室堂むろどうへ上ってぎょうをしておいでなさるのだから、誰もそのほかに、あの沼の傍へ立入る者は無いはずです。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
立山の絶頂では、室堂むろどうをすぐ脚の下に眺めながら、なぜあのように淋しい頼りない思いに堪え兼ねてあわただしくかけ下りたのか。
秩父のおもいで (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)